お知らせ獣医師コラム
熱中症対策はお済みですか?
暑い季節がやってきました。
そんな中、当院でも熱中症患者が増えています!

気温や湿度が高くなるこれからの季節、犬も人間と同じように「熱中症」にかかるリスクが高まります。
①高温多湿環境への長時間曝露
②熱放射能の低下(基礎疾患による)
③過度の運動
これらが犬の熱中症を引き起こすとされています。
犬は汗をかけないため、体温調節が苦手です。
アスファルトの上は真夏になると50〜60℃近くまで上昇し、特に日差しの強い日中や車内、風通しの悪い場所はとても危険です。
こんな症状にご注意ください
- 激しいパンティング(ハァハァという呼吸)
- よだれが多くなる
- ぐったりして動かない
- 嘔吐や下痢
- 意識がもうろうとする
症状が出たら何をしたら良い?
- 常温水を動物の体表にかける
- 常温水で濡らしたタオルを全身に巻きつけ、扇風機で冷やす
- タオルに巻いた氷、保冷剤を脇、首、股に設置する
⭐️急激な体温低下(冷水やアルコール)は各臓器の障害を引き起こすため推奨されていません。
これらの処置を30分〜60分かけて実施してください。
⭐️そしてすぐに動物病院へ
日常生活で飼い主さんにお願いしたいこと
動物は、我々人間が想像するよりもはるかに暑さに弱いです。
- 散歩は早朝や日没後の涼しい時間帯に
- 暑く感じる前に冷房のスイッチをON
- 十分な水分を常に用意
- 日陰や風通しの良い場所で過ごさせる
- 車内放置は絶対にNG!
特に以下の項目は熱中症のリスク因子とされています
- 短頭種
- 肥満
- 心疾患
- 呼吸器疾患(気管虚脱など)
該当する動物を飼っている方は特に早めの対策をしましょう。
大切な家族を守るために、日頃からの対策をお願いします。